自己催眠療法 不眠症

精神療法で不眠症を解消する?

不眠症の治療方法としては、睡眠薬の処方が主流となっていますが、最近では、精神療法が不眠症の解消に役立つと考えられてきています。精神療法とは、あなたが抱えている社会生活を営んでいく上での様々なストレスや悩みを、専門医とのコミュニケーションやカウンセリングを通して、徐々に取り除いていこうという不眠症治療法です。このように、心理的に働きかけを行うことで、あなたの行動や考え方に変化が起こり、生活環境の改善や人間関係の改善など、悩みや問題の解決を積極的に試みるようになっていきます。そうして、不眠の原因となっていたストレスや悩みを元から改善することが出来るのです。また、「絶対に眠らないと大変なことになる」、「一日の睡眠時間は最低8時間必要だ」などと強く思ってしまうために、逆に眠れなくなってしまうような不眠症の方もいます。このような症状が表れる人は、真面目で神経質な人が多く、治療の方法としては、このような考え方は正しくはないということを理解することから始めます。例えば、睡眠中のポリグラフ検査などで、あなたの入眠までの時間や覚醒回数を検査します。そして、あなたの睡眠の状態が通常の人となんら変わりないことが検査結果で証明されると、安心感を得られて不眠が解消されていくのです。このようなあなたの考え方やメンタル面の改善を図る精神療法は、身体的な原因で不眠症になっている訳ではなく、心の問題で不眠症になっている場合に有効な治療法だと言えるでしょう。